幻想

今日と昨日の狭間を 泳ぎ続けて
辿り着いた楽園で 何を求める?


「始める力」揺り起こして眺めて
一歩が決まらず 後ろを見渡す


「きっと明日は」 決めた心を砕く
真冬の夜中に 光る粉雪


何にも言えずに 佇むその先に
見下し眺める緋い月


長く続く道なのに 先が見えない
曇る窓を割りながら 進む力を…



数えた日々を 潰して歩いて行く
大きな苦痛と 沈む身体


迷える子供が 天使に託すのは
叶わぬ夢だと 決まってる


腐った足を引きずり 歩く想いは
雲が消えて 日が射せば 前に進める


今日と昨日の狭間を 泳ぎ続けて
辿り着いた楽園で 何を求める?


明日という日に 辿り着けずに
今日という幻想に 惑い続ける