瞳の奥の銀河
小さい頃。
たまに、目を閉じて瞼を両手で覆い隠しては小宇宙を眺めた。
ずっと眼を瞑っていると徐々にチカチカと暗闇の中に模様が浮き出てくる。
その中を突き進む。
すると星の様な無数の点が見えてくるんだ。
それはまるで宇宙の様。
浮遊する自分を感じたりする。
いつも模様は違った。
現実の自分がふわりと浮かんでいる感覚。
この小宇宙の中は自分だけの世界。ちっぽけな苦悩が溶けだしても、許容量はまだまだ有り余っているようで。
この空に捨ててしまおう。
ゆっくり瞼をあける。
そこはいつもの馬鹿げた現実世界。
だけど、何か少し晴れ晴れしい。気持ちの問題だろうけどね。
久しぶりにやってみた。
気分が少し浮上した。
…その後またスグに落とされたけどね(苦笑