まからまへ
微妙な間。魔の領域。「ま、いっか」
隙間に何を埋める?片言の言葉?胡散臭い語り?経験の断片?
魔が忍び寄るから、また手元を見る。何もあるわけが無いのに。
まぁいいや。まぁいっか。まぁまぁやってるだろ?また、なあなあで生かされている。
また続けてしまう。手がずるりとずるい方へ伸びて行く。
滑り落ちておいで、雨粒。ちょっとだけで良いから。伝うものすら無いのなら、赤い液体でも流しましょう。
扉に隙間。グルグル。渦巻く嫌悪と嫉妬のうねり。見たくは無いのに見えるのは、きっとお眼鏡にかなうから。
また話を聞いてよ。君にしか言えない話。ぺたぺたと足跡を背中に張り付けてよ。
ベッタリ赤くドス黒く。手形も一緒につけて行って。どおせなら傷跡くらい残してよ。いっそのこと体内分裂。
終わらないよ、進んでいるもの。消えないよ、残ってるもの。
ぶぁ〜って耳鳴り、ぐらぐら頭痛。手足は痺れ、ぎしぎし軋む骨の音。響く響く響く響く。
ゆらゆら揺らめけ脳味噌の水。
マインドコントロール。
間が開くと魔が降りる。まぁ…じゃ済まない日常茶飯事。
隙間を作ればそこにはネットリ視線。また苦痛。後に苦悩。
許されるならば空を見ようか。