降りそうな幾億の雨の粒

かなり降ってますがね。



歌う事が僕の心の糧だった。
それが出来ない今。捨てられない今。


そして、また僕と言う人間について色々かげで言われる。


僕は完璧じゃない。だけど誰かの為にと生きてきた。それがまた裏目に出る事だって多々あるし、伝わらない事だっていっぱいある。


思想の押し付けをされた夜。
もう他人の為に生きるのは疲れた。消えるべきかとも考えた。


腕を引っ掻き回した。真っ赤にはなるがスグに消えてしまう。残るのは痛みだけ。傷にはならない。結局僕は無意識に力を加減しているんだろう。暴れたけれど、どこかで何かを制御している。



もう、自分の為に生きようか。精一杯頑張っていても、トロい僕は他から見たらダラダラと要領の悪い人間なんだろう。頭もかたい。


僕は他人を考えているようで実は自分が大事なんだろうさ。結局誰だって自分は大事だろう?


悩んだって解決しない。行動を起こさないと駄目だって理解してるんだ。それなのに僕は何も出来ていない。どこかで誰かが助けてくれる、なんて思って誰かに頼ってるんだろう。

出来る事は自分でやってきた。でも、出来ない事だってある。頭が悪い僕は、何かに集中したら他を忘れてしまう。ちっぽけな脳味噌だけれど、フル活動している。皆が困らない様にと色々行動する。必然的に時間は無くなる。自分の時間を犠牲にしているのに、皆は気付かない。それこそ、「どうしてそんな事にそんなに時間がかかるの?」と言う。精一杯の行動を否定される。頑張っているのに、それは他人にしてみれば無駄な動きが多いと思われている。いつだって一生懸命なのに、いつだってダラダラしていると思われている。



捨てられないものがある。その為に、亡くなる直前まで僕等の為に苦労して恩師が切り開いてくれた道を、僕は脱線した。折角作ってくれたレールを離脱したんだ。何て愚かな自分。だけど、いつかそのレールに戻りたいと毎日考えている。自分勝手にも程があると、僕だって気付いているんだ。



歌う事で自分の存在意義を示したい。だけど唄えない。それが商業的な物であったとしても、唄えればそれでいいのに。


3回泣いた。雨は無情に音をかき消した。


自分の為に生きたい。自己中だと理解しているが、それでも自分だけの為に行きたい。


報われないのも判っている。犠牲だってあるだろう。


だけど自分だけの為に生きたい。


あぁ、あの人に逢いたい。


唯一無二。
永遠なんてありはしない。永遠に生きてはいられない。一つしかない。僕は一人しかいない。


泣けばいいってわけじゃない。それは逃げだと感じる。何時だって逃げていたのは自分なんだ。



いつまでもいつまでも巡る思いよ。


諦められたらいいのに。だけど諦めたら生きてる意味なんて何も無いと感じるんだ。


それでも消えるのは怖い。恐い。脅える。口ばかりが上手くなってる。


結局何が言いたいのか。ただ過ぎる日々数えたって描いてた景色なんて見えない。そこで夢を待ったってどうにもならない。でも、動けば迷惑がかかる。


また人の目を気にしている。


奇跡をもしも今夜起こせるなら…あの日まで戻りたい。